マダガスカル南西部 Mahafaly 高原の spiny forest に育つ、ヤトロファ属唯一のマダガスカル固有種。1909 年に Jumelle と H. Perrier が記載し、種小名は分布域である南部マハファリ高原に由来する。樹高は 2〜6m、灰白色のずんぐりした塊根状の幹から太く短い枝を伸ばし、掌状に深く三裂した光沢のある葉、夏に枝先で赤い縞の入った乳白〜淡黄色の小さな花を咲かせる。Reniala や Mangily 周辺の石灰質乾燥林をアローディアやディディエレアと共に構成する樹木で、トウダイグサ科らしく全草に強毒の白い乳液を持つ、扱いに注意の要る塊根樹。
育て方
置き場所・日当たり

マダガスカル南西部 Mahafaly 高原の石灰質 spiny forest 出身で、強烈な直射に晒されて育つ。生育期は屋外で終日直射に当てると、塊根が締まり枝も間延びせず短く硬く仕上がる。日本の真夏は遮光20〜30%と棚上げで通風を確保し、午後の直射+蒸れの組み合わせを避ける。マダガスカル産の中では寒さに弱めなので、冬は8℃以上を保てる明るい室内窓辺で乾燥越冬させる。鉢内のムレが最大の敵。
水やり
生育期は表土が乾いてからたっぷり、その後しっかり乾かすメリハリ管理。乾燥地適応で過湿に弱い。秋は徐々に絞り、冬は完全断水で乾燥越冬する。
用土
水はけ最優先で無機質中心。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:軽石 = 4:3:3 が基本。塊根を深鉢で受けて根を真下に伸ばすと幹の太りが安定する。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月1回、または緩効性化成肥料を植え替え時にひとつまみ。与えすぎは枝の徒長と節間の間延びを招き、塊根樹形のバランスが崩れる。
温度・冬越し
生育適温22〜35℃、最低8℃が目安。マダガスカル産で寒さには弱め、湿土+10℃以下は致命的に腐らせる。冬は完全断水で乾燥させてから明るい室内窓辺へ取り込む。
実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を半日程度浸ける。沈まない種は中身が痩せている可能性が高い。種皮がやや硬いので、ぬるま湯につけると吸水が安定する。
用土
実生用は細粒・無菌寄りに組む。赤玉土細粒:鹿沼土細粒:バーミキュライト = 1:1:1。事前に熱湯やレンジで殺菌しておくと立ち枯れを抑えられる。
播種方法
覆土なし、または種子が見え隠れする程度のごく薄い覆土に留める。種子間隔は1cm以上空け、密集と重なりを避けて並べる。
光・温度
明るい日陰またはLED環境で25〜30℃を維持。発芽日数は7〜21日。発芽率は鮮度次第で大きく変動するが、新鮮な種なら発芽はおおむね安定する。加温マットで温度を安定させると揃いが良い。
水やり
鉢底1〜2cmの腰水管理。最初の2〜3週間は乾かさず、発芽が揃ってきたら徐々に水位を下げていく。
肥料
発芽直後は不要。本葉展開後に規定の倍以上に薄めた液肥を月1〜2回、ごく控えめに与える。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光は避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1〜2年目、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌、通気不足
- 予防: 用土殺菌、腰水の水換えをこまめに、サーキュレーターで通気を確保
徒長
- 原因: 光量不足
- 予防: 発芽後すぐにLED距離を近づける、または屋外の明るい日陰へ移す
種が発芽しない
- 原因: 種の鮮度切れ、温度不足
- 予防: 信頼できる入手先から新鮮な種を入手、加温マットで25〜30℃を安定維持
注意点
種子は毒性があるので、子供やペットからは遠ざけたい。
