南アフリカ KZN〜リンポポ州、ジンバブエ、モザンビークの grassland に自生する小型の塊根性多肉(キョウチクトウ科ガガイモ亜科)。半地中の球状塊根(直径 3〜8cm、barberae より一段小型)から短い茎と細長い葉を伸ばし、夏に暗赤紫色の小さな星形花を咲かせる。種小名 foetidum は「悪臭の」を意味し、その名のとおり開花時には強い腐肉臭でハエを誘引する。Bruyns 2017 で属全体が Ceropegia へ統合され accepted name は Ceropegia rehmannii だが、JP 流通は今も Brachystelma 名で定着。barberae より分布が広く、コレクター向けの夏型コーデックスとして親しまれる。
育て方
置き場所・日当たり

南アの grassland で初夏の強い日射を浴びて育つため、生育期は屋外で終日直射に当てると塊根が太り花付きも安定する。日本の真夏は遮光 20〜30% で軽く葉焼けと蒸れを防ぎ、棚上で風通しを確保したい。秋に地上部が枯れたら水を切り、冬は明るい室内窓辺で 5℃ 以上を保って乾燥越冬させる。塊根は地中で休眠するので、見た目が枯れていても焦らないこと。
水やり
生育期は表土が乾いてからたっぷり、その後しっかり乾かすメリハリで管理。塊根が水を蓄えるので過湿に弱く、雨ざらしを避ける。秋以降は徐々に水を切り、冬は完全断水〜月 1 回の軽い霧吹き程度に留める。
用土
水はけ最優先で無機質中心に組む。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:軽石 = 4:3:3 が基本。塊根上面が用土からわずかに見えるように植えると姿が締まる。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月 1 回、または緩効性肥料を植え替え時にごく少量。本種はゆっくり太る種で、与えすぎは腐敗を招くので控えめに。
温度・冬越し
生育適温 22〜32℃、最低 5℃ が目安。日本では湿度が高いため 5℃ 以上の明るい室内窓辺で乾燥越冬が安全。湿土+低温は塊根を一気に腐らせる最大の事故要因。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を半日程度浸ける。水に長く残った種は鮮度低下のサインで、種子は鮮度が落ちると一気に発芽率が下がる。
用土
実生用は細粒・無菌寄りに組む。赤玉土細粒:鹿沼土細粒:バーミキュライト = 1:1:1 で、熱湯やレンジで事前殺菌しておくと立ち枯れが減る。
播種方法
覆土なし、または種子が見え隠れする程度のごく薄い覆土に留め、種子間隔は 1cm 以上空ける。
光・温度
明るい日陰で 22〜28℃ をキープ。発芽は 14〜30 日。
水やり
鉢底 1〜2cm の腰水管理。最初の 2〜3 週間は乾燥させず、発芽が揃ったら段階的に水位を下げる。
肥料
発芽直後は不要。本葉展開後に規定の倍に薄めた液肥を月 1〜2 回。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光は避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1〜2 年目、塊根が指先大に育ったら。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌、通気不足
- 予防: 用土殺菌、腰水の水換え、サーキュレーターで通気確保
徒長
- 原因: 光量不足
- 予防: 発芽後すぐに LED 距離を近づける、または屋外の明るい日陰へ移す
種が発芽しない
- 原因: 種の鮮度切れ、温度不足
- 予防: 信頼できる入手元から新鮮な種、加温マットで 22〜28℃ を維持
注意点
開花時に強い腐肉臭を放つので、室内栽培は避け屋外で楽しむのが無難。樹液に弱い毒性がある。
