Engl. が 1894 年に Bot. Jahrb. Syst. 20: 146 で記載したクワ科の塊根植物。種小名はドイツの植物採集家 Johann Maria Hildebrandt への献名で、東アフリカ広域(ケニア・タンザニア・ウガンダ・ルワンダ・ブルンジ・コンゴ民主共和国・モザンビーク)の乾性疎林・低木地・サンゴ礁起源石灰岩や花崗岩の岩盤に自生する。基部が梨形〜球形に肥大した灰褐色の塊状幹から、肉厚の葉と円盤状の花序ハイパンソーディウムを上げる中型種で、近縁の foetida より一段大型に立ち上がるため、コーデックス愛好家のあいだでは「もう一段見応えのあるドルステニア」として親しまれている。
育て方
置き場所・日当たり

東アフリカ広域の乾性疎林・サンゴ礁起源石灰岩や花崗岩岩盤の出身で、林冠下〜半開けた光条件下で育つため、塊状幹を直射に当てる必要はなく、葉だけが明るい光を受ける状態が理想。生育期は屋外の半日陰〜遮光30%程度に置き、葉焼けと幹の日焼けを同時に避ける。日本の真夏は遮光30〜50%まで強めて蒸れを防ぐ。秋に気温が15℃を下回り始めたら明るい室内窓辺へ取り込み、冬は最低10℃以上を保てる場所で管理する。
水やり
生育期は表土が乾いてからたっぷり、メリハリ重視。原産地は明瞭な雨季・乾季があるため、夏型のリズムに自然と合う。冬の休眠期は完全断水〜月1回の霧吹き程度。
用土
水はけ最優先で無機質中心。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:軽石 = 4:3:3が基本。foetida より塊状幹がやや大きくなるので深鉢で乾湿のメリハリを確保する。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月1〜2回、または緩効性化成肥料を植え替え時にひとつまみ。foetida ほど早成ではないので、控えめに与えてゆっくり太らせる意識でよい。
温度・冬越し
生育適温22〜32℃、最低10℃が目安。foetida より一段寒さに弱いので、5℃近くまで下がる窓辺は避け、夜間も10℃を切らない位置で乾燥越冬させる。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
は直接商品ページ、他は学名検索リンク。在庫は流動的なので、検索リンク先で改めて確認してください。
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を半日程度浸ける。種子は鮮度が命で、入手後はできるだけ早く播きたい。
用土
実生用は細粒・無菌寄り。赤玉土細粒:鹿沼土細粒:バーミキュライト = 1:1:1。電子レンジか熱湯で事前殺菌すると立ち枯れ予防に効く。
播種方法
種子は1〜2mmと小粒。覆土なしか、種子が見え隠れする程度のごく薄い覆土に留め、種子間隔は1cm以上空ける。
光・温度
明るい日陰またはLED環境で25〜30℃を安定維持。発芽日数は7〜21日。発芽率は鮮度次第で大きく変動するが、新鮮な種であれば発芽しやすい部類。
水やり
鉢底から1〜2cmの腰水管理。最初の2〜3週間は乾かさないことを優先し、発芽が揃ってきたら水位を段階的に下げる。
肥料
発芽直後は不要。本葉展開後に規定の倍以上に薄めた液肥を月1〜2回、ごく控えめに与える。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光は避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1〜2年目、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌、通気不足
- 予防: 用土殺菌、腰水の水換えをこまめに行う
徒長
- 原因: 光量不足
- 予防: 発芽後すぐにLED距離を近づける、または屋外の明るい日陰へ移す
種が発芽しない
- 原因: 種の鮮度切れ、温度不足
- 予防: 新鮮な種、加温マットで25〜30℃維持
注意点
樹液に弱い毒性がある。



