アメリカ南西部からメキシコ北西部のソノラ砂漠を中心に広く分布するブルセラ属の樹木で、現地では「エレファントツリー」の通称でも親しまれる。種小名どおり非常に細かな羽状の小葉と、ふっくらと太く育つ幹のコントラストが大きな魅力。樹皮は紙状に剥がれ、中米の香木「コパル」らしい清涼な芳香を放つ。属の中では比較的耐寒性があり、ゆっくり幹を太らせていく塊根樹形の楽しみがある。
育て方
置き場所・日当たり
ソノラ砂漠の灼熱の乾燥地に広く分布する強光・高温性種で、生育期は屋外で終日直射日光に当てるのが基本。強光下ほど紙状樹皮の剥がれが美しく発色し、コパル香も濃くなる。日本の真夏の高温にもよく耐えるが、多湿には弱いので雨ざらしを避け、風通しを確保する。冬は最低0℃近くまで耐えるが、確実を期すなら5℃を切る前に明るい室内窓辺へ取り込む。
水やり
生育期は表土がしっかり乾いてから鉢底から流れるまでたっぷり与え、与えた後は風で素早く乾かす。休眠期は完全断水。
用土
水はけ最優先で、赤玉土:鹿沼土:軽石を4:3:3が基本。微塵を抜いて根腐れを防ぎ、塊根基部の蒸れと立ち枯れを回避する。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月1回程度。窒素過多は微細葉の徒長を招くため控えめにし、リン酸主体で幹の充実と樹皮のコパル香を高める。
温度・冬越し
生育適温20〜32℃の高温性で、最低5℃が目安。属内では耐寒性が比較的高く自生地では0℃近くまで耐えるが、栽培下では霜は致命的で、冬は完全断水で明るく暖かい室内に取り込み休眠させる。寒風や急な氷点下は枝先の黒変を招く。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
播種前の処理
果肉が残っていれば洗い落とす。殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を7時間程度浸ける。鮮度が発芽率を大きく左右し、古い種子は中身が空のこともあるため、新鮮な種を入手後すぐに播くのが基本。
用土
細粒の無機質用土を基本に、赤玉土細粒と日向土細粒を等量配合。播種前に熱湯または電子レンジで殺菌しておく。
播種方法
表面を平らに均し、種を寝かせて並べてからごく薄く覆土する。深植えは禁物、表土に馴染ませる程度。
光・温度
直射を避けた明るい日陰で25〜30℃を維持。やや高温寄りで管理し、加温マットで温度を安定させる。
水やり
発芽までは腰水で常時湿潤を保つ。発芽後も浅めの腰水を続け、急な乾燥を避ける。
肥料
本葉が2〜3枚展開してから、規定の半分以下に薄めた液肥を月1回与える。濃度過多は細根を傷める。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、湿度を保つ。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1〜2年目、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌
- 予防: 用土殺菌、通気
発芽率が低い
- 原因: 果肉の処理不足、種の鮮度
- 予防: 果肉を完全に除去、新鮮な種
徒長
- 原因: 光量不足
- 予防: 光量管理
注意点
属内では耐寒性が高めだが、霜は致命的。氷点下の寒風で枝先が黒変する。




