エクアドル南部〜ペルー北部の季節的乾燥林(Tumbes-Piura ecoregion)に自生する pachycaul tree(アオイ科、旧 Bombacaceae)。徳利状に膨らんだ灰緑色の幹に円錐形の太い棘を備え、樹高は自生地で 12〜30m に達する。葉を落とした乾季にクリーム色〜淡黄色の大輪花を夜間に咲かせ、コウモリが受粉する。果実は木質カプセルで、種子は白いカポック綿毛に包まれる。1988 年に Chorisia 属から Ceiba 属へ組み替えられたが、JP 流通ではシノニム Chorisia insignis も依然として併用される。実生苗のうちから幹が太りやすく、コーデックス入門種として人気が高い。
育て方
置き場所・日当たり

エクアドル南部〜ペルー北部の季節的乾燥林出身で、強い日射を好む。生育期は屋外で終日直射に当てると徳利型の幹が締まり、葉柄も短くまとまりフォルムが整う。日本の真夏は遮光30%程度を目安に、鉢を地面直置きせず棚上に上げて風通しを確保する。落葉後の休眠期は8℃以上を保てる明るい室内窓辺へ早めに取り込み、戸外に出しっぱなしにしない。若木のうちから棘が出るので、移動時は手の位置に注意。
水やり
生育期は表土が乾いてからたっぷり、メリハリで幹を膨らませる。受け皿に水を残さない。落葉後の休眠期は完全断水〜月1回の霧吹き程度で十分越冬する。
用土
水はけ最優先で無機質中心。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:軽石 = 4:3:3が基本。深鉢で乾湿のメリハリを付けると、太った幹も腐らせず維持できる。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月1〜2回、または緩効性化成肥料を植え替え時にひとつまみ。成長が早い種なので適量で幹が一気に太る。
温度・冬越し
生育適温22〜35℃、最低8℃が目安。寒さに弱く、5℃を下回ると幹が傷みやすい。落葉後は早めに室内へ取り込み、明るい窓辺で乾燥越冬させる。
実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を半日程度浸ける。沈まない種は発芽力が落ちているサイン。種皮が硬めなので、ぬるま湯で始めると吸水が進みやすい。
用土
実生用は細粒・無菌寄り。赤玉土細粒:鹿沼土細粒:バーミキュライト = 1:1:1。電子レンジか熱湯で事前殺菌すると安心。
播種方法
種子は丸く比較的大きめなので、表土に押し付けるように置き、ごく薄く覆土。種子間隔は1cm以上空け、密集を避ける。
光・温度
明るい日陰で25〜30℃を安定維持。発芽日数は7〜21日。発芽率は鮮度次第で大きく変動するが、新鮮な種であれば発芽しやすい部類。
水やり
鉢底から1〜2cmの腰水管理。最初の2〜3週間は乾かさないことを優先し、発芽が揃ってきたら水位を段階的に下げる。
肥料
発芽直後は不要。本葉展開後に規定の倍以上に薄めた液肥を月1〜2回。成長が早いので過剰に与えなくてもよく伸びる。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光は避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1年目、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌、通気不足
- 予防: 用土殺菌、腰水の水換えをこまめに
徒長
- 原因: 光量不足、高温過湿
- 予防: 発芽後すぐLED距離を近づける、または屋外の明るい日陰へ移す
種が発芽しない
- 原因: 種の鮮度切れ、温度不足
- 予防: 新鮮な種、加温マットで25〜30℃維持
注意点
幹と枝の棘が鋭いので素手で扱わない。
